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導入事例

SaaS・IT資産台帳の実環境を約1カ月で構築。クラシルがzoobaへ移行した理由

SaaS・IT資産台帳の実環境を約1カ月で構築。
クラシルがzoobaへ移行した理由

課題

・SaaS・従業員・IT資産に関する台帳が複数のツールに分散していた
・AI前提で仕事を進めるようになり、AIが活用しやすい場所に資産情報を置く必要性を感じていた
・複数ツールで用途が重複し、コスト面でも見直しの余地があった
・Google Workspaceのマルチテナント対応やSaaS連携など、既存環境でできていたことを維持できるか不安があった

対応策

・既存環境の機能・自動化・SaaS連携を洗い出し、zoobaでの再現可否を一つずつ検証
・既存環境で管理していたSaaS一覧を共有し、API連携の対応可否を事前に確認
・トライアルを通じて現行運用との適合性を確認し、タスクを切り分けながら移行
・SaaS連携やCSVによるデータ更新で生じた課題を、zoobaのサポート・開発チームと調整しながら解消

効果

・zooba上の実環境を約1カ月で構築
・SaaS管理ツールにかかる費用を24%削減
・分散していた台帳を3つから2つへ集約
・本番切り替え後も安定して運用
・総務・内部監査にも活用が広がり、資産情報を情シス以外の部署でも参照できる環境へ
・AIヘルプデスクとSaaS・IT資産情報を同じ基盤で扱える状態を実現

クラシル株式会社は、分散していたSaaS・IT資産の台帳をzoobaへ移行しました。

zooba上の実環境を約1カ月で構築し、SaaS管理ツールにかかる費用を24%削減。
3つあった台帳も2つに集約しています。

なぜzoobaを選び、どのように移行を進めたのか。情報システムセクションの山田さん、國井さんに伺いました。

【お話を伺った方】
山田 裕貴さん
クラシル株式会社
経営管理本部 情報システム部 情報システムセクション セクションマネージャー

國井 百萌さん
クラシル株式会社
経営管理本部 情報システム部 情報システムセクション

AI前提で仕事をするようになり、「台帳をどこに置くか」が重要になった

Q: まず、SaaS・IT資産管理の環境を見直した背景を教えてください。

國井さん:SaaS管理自体は、ISMSや上場準備のために「誰が何を使っているのか」を把握する目的で始めました。もう4年くらいになります。

SaaS管理だけではなくて、従業員マスター、資産管理、退職処理なども管理するようになっていました。

その後、AIが広がって仕事の進め方もAI前提になってきた中で、「台帳が置かれている場所って大事だな」と気づいたんです。

台帳が複数のツールに分散していたので、AIが読みやすい台帳を作りたい。すでにAIヘルプデスクをzoobaで使っていたので、その上に「誰が何を使っているのか」という資産の基盤も載せたらいいのではないか、というところから始まりました。

Q: 既存の資産管理を、そのまま別製品へ移したかっただけではないのですね。

國井さん:AIヘルプデスクとSaaS・IT資産の台帳を同じ基盤に置けることは、zoobaを選ぶうえで大きなポイントになりました。

既存環境と同じことができると確認した後は、「乗り換えられるか」ではなく、「zoobaだから何ができるか」を考えるようになりました。

最大の不安は「今までできていたことができなくならないか」

Q: とはいえ、資産管理ツールの乗り換えは大変そうです。どこが一番不安でしたか。

山田さん:最低限、今までやっていたことができないと困るので、そこは心配でした。

特に大きかったのが2つあって、一つはGoogle Workspaceのマルチテナント対応です。これは本当に必須でした。

もう一つは、API連携できるSaaSがクラシルで契約しているSaaSと合っているか。全然API連携できないのであれば、移行する意味がないですよね。

そこでクラシルでは、既存環境で管理しているSaaSを一覧にしてzoobaのCS担当井之上さんへ共有しました。

Q: 一つずつ自分たちで確認したのでしょうか。

國井さん:一覧を渡したら、次の日くらいには「これは対応しています、これは対応していません」と返してもらいました。

ほとんど対応できるという結果だったので、そこでかなり不安はなくなりましたね。

既存の機能・自動化・連携を棚卸し。ほぼ一人で実環境を構築

Q: そこから実際の移行は、どのように進めましたか。

國井さん:最初に行ったのは、既存環境の現状把握でした。

使っている機能だけでなく、どの処理を自動化しているのか、どのツールがどう連携しているのかまで洗い出し、それぞれをzoobaの機能と一つずつ照らし合わせました。

タスクを切って、一つずつ潰しながら進めていきました。

トライアルなども含めると4月、5月、6月と数カ月かけていますが、実際にzooba側で構築作業をした期間は1カ月くらいです。

山田さん:國井さんが、ほぼ全部一人で構築してくれました。

移行というと大掛かりなプロジェクトを想像しがちですが、現行環境を最初に整理し、検証項目を切り分けることで、少人数で移行を進めました。

現行環境の棚卸しと検証を経て、約1カ月で実環境を構築。
zoobaへの移行プロセス|実環境を約1カ月で構築

Figmaの連携、CSV更新。実際に進めると「詰まるところ」は出てくる

Q: 実環境の構築が約1カ月というのは、かなり早い印象です。特に大変だった作業はありますか。

國井さん:SaaSのつなぎ込みですね。

以前の環境とzoobaではつなぎ方が違うので、Figmaなどはヘルプセンターを見ただけでは分からず、ミーティングを組んでもらって進めました。

あとはCSVです。

クラシルは内製している管理ツールも多く、本番環境や検証環境など複数のデータがあります。それらを手動でCSV連携するために、最初の型を決めるところには時間がかかりました。

もちろん、「何も問題が起きず、そのまま移せた」わけではありません。

退職者が持っているデバイス情報をCSVで更新した際には、想定した形でデータが更新されないケースもありました。その運用をzooba側へ伝えると、約2時間で修正してもらえました。

山田さん:なんでzoobaなの?と聞かれたら、開発スピードとCS担当の井之上さん、というのもありますね(笑)。

普段のコミュニケーションの量も全然違います。

AIヘルプデスクを約2年前から利用し、一緒に改善を重ねてきた経験も、資産管理を任せるうえでの信頼感につながっていました。

クラシルでは、「AIと同じ基盤に台帳が載る」というプロダクト面の価値だけでなく、開発・サポートの対応スピードも選定理由に挙げています。

本番切り替え後も「安定して運用できている」

検証と構築を終え、クラシルでは2026年8月からSaaS管理・IT資産台帳の本番運用をzoobaへ切り替えました。

Q: 本番切り替え後はいかがですか。

山田さん:切り替えて、もう20日くらい経っていますが、特に何もないというか、ちゃんと使えています。

実環境を構築できただけでなく、実際の業務を切り替えた後も安定して運用できていることは、重要なポイントです。

SaaS管理ツールの費用を24%削減。決裁も「安くなるならやろう」

クラシルでは、SaaS管理ツールにかかる費用を24%削減しました。
また、これまで3つに分かれていた台帳も2つに集約しています。

Q: ツールを乗り換えたことで、コスト面にはどのような変化がありましたか。

山田さん:決裁を取るところは、ほとんど苦労しませんでした。

それまで似た用途のものにそれぞれ予算を取っていたので、それをまとめて「予算も抑えられます」と話したら、「いいじゃん、やれ」という感じでしたね。

新たなコストを積み上げるのではなく、既存ツールの役割を整理しながら費用も抑えられたことが、社内決裁を進めやすくしました。

内部監査部長が「前より見やすい」。その場で次の活用が始まった

移行後に起きた変化は、コストと台帳数だけではありません。
クラシルではzoobaの資産情報を、総務や内部監査でも利用し始めています。

山田さん:内部監査部の部長から「内部監査の観点で問題ないか確認したい」と言われ、実際にzoobaの画面を見せました。

そうしたら、「以前より見やすい。UI/UXが全然違う」と評価してもらえました。

その場で、総務が利用する業務システムとの連携にも話が広がりました。「このシステムもつなげれば、退職者のアカウント削除を効率化できるのでは」というアイデアが出て、約10分後には接続して、実際にできることを確認しました。

zoobaの契約管理画面|SaaS契約とコストを一元管理

Q: 内部監査では、zoobaをどのように利用していますか。

山田さん:現在、内部監査には読み取り権限を付与しています。誰がどのSaaSを利用し、どの権限を持っているかを内部監査側で確認できるので、これまで情シスへ依頼していた証憑やユーザー一覧を、自分たちで確認できる場面も出てきました。

内部監査の部長が、自分から「アカウントをください」と言ってきたんです。使いたくなるUIって、すごいですよね。

使い込むほど、欲しい機能も出てくる

総務や内部監査へ利用が広がる中で、権限設定に関する要望も具体的になっています。

Q: 今後、さらに活用するために欲しい機能はありますか。

山田さん:次は、もう少し細かく設定をカスタマイズして使い込んでいくフェーズなのかなと思っています。

アカウントの変更権限や参照権限などを、もう少し細かく制御できるといいですよね。

乗り換えた先にあるのは、「AIが使える台帳」

クラシルがzoobaへ移行した理由は、既存の資産管理を再現できたからだけではありません。

資産情報とAIが同じ基盤にあることで、AIヘルプデスクが「誰がどのデバイスを持っているのか」「どのアカウントを持っているのか」といった情報も参照できるようになります。

Q: 資産台帳をAIが参照することで、どのようなことができましたか。

國井さん:実際にテストしたところ、「私ってZoomのアカウントを持っている?」と聞くと、zoobaが保有アカウントや権限を回答してくれました。

一方、ほかの従業員について同じように質問しても、その人の情報は回答しませんでした。この挙動を見て、安心して使えると感じました。

→ 関連記事:AIヘルプデスクのその先へ。クラシルが考える「情シス業務をAIに任せる」次のステップ


■クラシル株式会社
社名:クラシル株式会社(Kurashiru, Inc.)
代表取締役社長:堀江 裕介
設立:2014年4月
所在地:〒108-0023
東京都港区芝浦3丁目1-1
msb Tamachi 田町ステーションタワーN 23階

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